中絶費用と慰謝料

中絶費用と慰謝料

中絶費用と慰謝料について

中絶手術には保険が適用されないため、莫大な費用がかかります。

 

「トラブルを避けたいから」「相手に断られたから」という理由で、女性が一人で負担することも珍しくありません。

 

しかし、妊娠は女性ひとりで背負うべき問題ではありません。

 

相手男性が中絶費用の支払いを拒絶した場合、法的に請求することもできます。

 

中絶費用を相手男性に請求する方法

(1)内容証明による請求

中絶費用の支払いを拒絶する男性に対しては、行政書士や弁護士の力を借りて、請求することができます。

 

その場合、内容証明という法的な力を持つ書類で請求を行なうのが一般的です。

 

この書類は相手が転居していても、新住所を調べて届けることができます。

 

多くの場合、裁判で争いに発展することなく、示談が成立し、金銭が支払われます。

 

(2)中絶費用の何割を請求できるか

妊娠に至った経緯にもよりますが、中絶費用請求の相場は5割です。通院費や検査費用を含めた中絶費用を折半する形になります。

 

妊娠は双方に責任が生じるものです。中絶によって、女性が体や心に傷を負ったとしても、妊娠の事実自体は双方平等に責任があることになります。

 

慰謝料の請求

原則として、中絶手術に対して慰謝料を請求できません。

 

性犯罪(レイプなど)による妊娠や、騙されて性行為をさせられた(飲酒させられて酩酊状態になったなど)の場合以外は難しいでしょう。

 

中絶手術によって、後遺症が起きた場合も同様です。

 

少なくとも、合意の上での性行為で慰謝料を得ることは、ほぼ不可能です。

 

ただし、恋人関係であっても合意の上でなければ、慰謝料を請求できる可能性があります。

 

他にも、未成年の中絶や、不倫関係において、結婚を仄めかすような発言があったなどの理由で、慰謝料が認められた判例があります。